検診で蛋白尿や血尿を指摘された際、最も大切なのは「今、腎臓の中で何が起きているのか」を正確に把握することです。

腎生検は、超音波ガイド下で細い針を用いて腎臓の組織を数ミリ採取する検査です。腎生検によって得られた病理学的情報は、初期の腎臓病の原因を確定するために極めて重要であり、治療方針決定のために必須です。

栃木県内において「腎生検」を実施できる施設は非常に限られているため、詳細な診断がつかないまま不安を抱えたり、遠方の医療機関まで足を運ばなければならない現状がありました。当センターでは、地域の皆様のこうしたニーズに応えるべく、腎生検による精密検査体制を本格的に稼働しています。まず、2023年3月移植腎に対して、2025年11月には持続する蛋白尿に対して自己腎の腎生検を実施しています。

地域の医療機関の先生方へ

日頃より地域医療を支えていらっしゃる先生方との連携を、私たちは何よりも大切に考えております。「尿蛋白が持続しているが、専門的な評価が必要か」「腎機能の低下速度が速い」など、判断に迷われる症例がございましたら、ぜひお気軽に当センターへご紹介ください。

〈患者さんへ〉未来の健康のために

腎臓は一度機能を失うと、回復させることが難しい臓器です。しかし、早期に腎生検を行い正しい診断をつけることで、完治可能な疾患もあります。「健康診断で再検査になった」「腎臓の数値が気にかかる」という方は、ぜひ一度当センターにお越しください。地域の皆様の健やかな未来を守るため、最新の知見と真心を持って診療にあたって参ります。